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多重派遣とは(二重派遣とは)

  • 多重派遣とは?

    多重派遣(たじゅうはけん)とは、派遣労働者が派遣先からさらに別の企業等に派遣されることをいいます。 また、派遣元と派遣先の間に人材紹介業者が複数介在して紹介料などを搾取するケースも含まれます。 多重派遣と呼ばれる行為は、中間企業による労働搾取につながることや、派遣元・派遣先の企業と労働者に対する責任の所在が不明瞭にもなるため職業安定法第44条で禁止されており、処罰対象となっています。


    ◇多重派遣(二重派遣)の例
      1.自分が所属する派遣会社からA社に派遣され勤務
      2.A社の「派遣先指揮命令者(派遣先上司)」の指示でB社へ勤務

    上記、「派遣会社→A社→B社」のやり取りを二重派遣と呼び、2社以上が間に入ることを多重派遣と呼びます。 この場合、派遣会社は労働者と直接雇用契約を結んでいますが、派遣先であるA社はその労働者を雇用しているわけではないため、B社に派遣することは派遣法違反となるわけです。


    IT企業における多重派遣の横行

    基本的にIT業界は、人材派遣が多いこともあって、多重派遣が横行しています。 当サイトの管理人がテスターやオペレーターを担当した時、「2次請け」どころか、「3次請け」「4次請け」といった会社から派遣されてきた人と仕事をしたことがあります。 驚くことに、最高で「7次請け」の人もいました。

    システム開発では、このようなことは無かったのですが、テスターやオペレーターの様な入れ替わりの激しい職種では、多重派遣が横行していました。 2006年〜2008年にかけて、多重派遣や請負偽装派遣が告発されたため、随分少なくなりましたが、それでも多重派遣が無くなったわけではないようです。



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